アートカレッジ神戸
お問い合せ
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ちょんまげは伊達じゃない。
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奥様は声の魔術師。
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アートカレッジには個性溢れる講師陣がなんと、約60名もいます!
なかでも、随一のキッカイな(風貌が)先生、それがチャンキー松本先生。
いつもちょんまげ姿のチャンキー先生は、イラストレーター・ミュージシャン・俳優などミックスメディアで活躍するアーティストなのです。
実は、先生もアートカレッジ神戸(当時は芦屋芸術学院)を卒業したみんなの先輩。今年からイラストの授業を受け持っています。
そんなチャンキー松本先生の授業に潜入、お話を伺ってきました。
Q:今日の授業なんですが・・・学生の机に野菜が載っていましたが?
チャンキー松本先生(以下、チ):今日は「野菜」をモチーフにしたエッセイとイラストの授業だったんですよ。まずはモチーフにする「野菜」との出会い、つまりは手に入れるまでのストーリーをエッセイにしてもらうんですね。そしてその「野菜」のストーリーを軸にして、「野菜」をそのまま忠実に模写したイラストを描いて、雑誌みたいに誌面にする。
イラストの仕事って言うものは、だいたいエッセイがあって、それを読んで、話に合うイラストを描いていく作業になるんですよ。自分でつくったストーリーなら、自ずとそれに似合うイラストが描けますよね。
イラストってキャラクター性が必要なんですよ。そしてそれを動き出させることには、ストーリー性も必要になってくる。その作業がこの授業の核です。あと、「野菜」っていう制約がある。その中でどう表現するかなんだよね。
Q:「制約」ですか。
チ:そう、「制約」っていうのがあって、その中でどう表現するか。ある意味では妥協しながら自分の意見を出していくこと。そうやって自分で「場」をつくっていくんだよね。しかもそのプロセスはつくりながら楽しまなきゃいけないし。
Q:イラストを描く上で大事なこととはどんなことでしょうか?
チ:やっぱりまずは「自分」がないと何も生まれないよね。自分の世界をつくらないといけない。そのためには自分がどうみられるかってことを意識したりしながら「自分」を探さないといけない。
あとは、タフなきもちをつくること。それって、自分の好きなことをみつけることなんだよね。好きなことだとタフにやっていける。
それと、やっぱりつくる喜び。仕事って色んな人に囲まれての作業だけど、それって共存、ハーモニーなんだよね。今回のこの「野菜」も実際に触れることでそいつを本当に理解することを目的としてる。やっぱりなんでも実際に触れることが本当の理解に繋がる第一の方法だし、出会ったものはどんなものでも大事だよね。
人も一緒で、他人と話したり触れたり、外部と接触しないと自分も分からない。だからよりコミットしてほしいって思う。だから授業でも学生個々でディベートさせたりしてる。個々に持っているストーリーをお互いに聞きあって、アイデアにプラスするために読み取る力もつけてほしいし、比較して自分の限界にも向き合ってみてほしい。そういう共存。より触れること。より感じること。社会でもそのプロセスの手助けとしてアートはあるんだって思う。
現場では囲まれる制約の中で妥協しながら自分の意見をしていくことになる。そうやって自分で「場」をつくっていく。だから、それも楽しまないと。柔軟性ってすごく大事。
Q:チャンキー先生といえば、イラストレーターとしては勿論、ライブや演劇など多方面でご活躍ですね。
チ:最近、なんでもオールマイティ化してきてるよね。音楽やりながら絵を描いたりさ。僕は「今」を感じたいし、いつも「今」何が出せるかを意識してる。
過去のもう完成された作品ってもうそれだけで十分。だから「今」をつくる、表現することが僕の「作品」をつくるって作業だと思ってる。
「作品」って出来上がった結果だけじゃなくてさ、つくっていくプロセスを見られたり、感じられたりするものかなって思う。「今」の作品ってね。
「今」生きてるものやことが、出会う。作品を通じて「今」があるっていうか。
アートはいろんなものや人の「今」を繋げることができる。
だけど、そのプロセスも無理にコンセプトを設計しちゃってシステムみたいにはしたくないな。アートってそういうものだと思う。
Q:アートとイラストの違いって何でしょうか?
チ:イラストは発注されるもの。アートは自発的なもの。それがやっぱり大きな違い。
ところで、「イラストレーション」と「絵画」って区分けしちゃうのは日本独自なんだよね。海外だと「ドローイング(描画)」っていう大きな括りで纏められてるんだけど。
そういう制限って面白くもあり、壁でもある。それでもやっぱり、その「場」を楽しまなきゃなって思うな。
今ある「場」を楽しむことだよね。難しい言い方だけど、「自由」ではある、だけど、「自由」ではない。その「場」に花をぽつっと咲かすような感覚で生みだす。
最近は、メディアでも劇的だったり即効性があるものが中心になってる。結果をすぐ出そうとする。だけどそういうものって短期的なんだよね。アートって即効性ではないし、熱伝導が遅いっていうか、浸透したりするのに時間がかかる。だから即効性のあるものと比較されると弱い。だけど、物事が変わるのって、ころっと変わるもんじゃないんだよね。じっくり変わっていく。そういう意味でも、劇的なものも素晴らしいけど、アートって長く付き合えるものなんだよね。それに感じるってことに年齢は関係ないしね、3歳ぐらいの子でもこの間僕のライブでお話を聞いて泣いてた。本当に変える力というか、そういう強さがある。
でも、ほんと、最近思うことはなんでも「円」で繋がってるなあって思う。時代も人も。
結局、表現する方法も、自分が何を選択して、その動きをどこに向けていくか。どこに繋げるか。自分で考えることだよね。自分の感覚で、考え続けること。それを意識して暮らしていく。それで、その方法論を自分独自のものにしてさ。そんで繋がってきた人と、強く繋がる。だって、もう社会全体の最大公約数を対象にした市場って、もう終わるんじゃない?これからは「イラストレーター」なんて区分けもなくなってくんじゃないかな。もっと柔軟になっていく感じがする。
Q:最後に質問させてください。チャンキー先生のちょんまげの中身は一体何が入っているんでしょうか?
チ:ぎゃはは!唐突だなぁ!・・・ええと、樟脳!(しばらく笑い) いや、知恵かな?んと、いや、あれだ、アンテナ!!
最近不思議な力を感じててね。「会いたいな」って人に会えるんですよ。アンテナで発信してるのかなって。あと、受信してるのかも。そそ、発信、受信!!
チャンキー先生どうもありがとうございました!
表現することは全て同じ力から生まれているのかもしれない。多方面で活躍するチャンキー先生の作品も、全てなにか同じきもちで繋がっているように感じます。大事なのは自分の大切な何かを、みんなで伝え合うことできもちや考えを共有すること。
アートって難しいことに感じられるかもしれないけど、実はとっても身近なものなんだ。
伝える側の表現方法も、見る側の解釈も、自由。人との繋がり、自分のこと。普段なかなか考える時間のないことを、ゆっくりと向き合える。それはきっとふくよかな時間とふくよかなきもちなんだな。
先生から教えてもらえることは、技術だけじゃない。きもちや考え方、受信、発信することを教えてもらえることは、なによりも大切なことだと思います。
取材:広報部 川村 恵里奈
チャンキー松本先生のプロフィール
1967年3月2日香川県生A型魚座。 専門学校アートカレッジ神戸(旧芦屋芸術学院)グラフィック科卒業後、ゲーム会社カプコンにてキャラクター制作、広告会社大阪アートディレクターズにてデザイナーを経て、95年よりフリーイラストレーター。
イラスト業の他にも、 迫力ヴォーカリストとして現在4つのバンドで各地で唄う。声優、役者等もする。似顔絵切り絵と、即興マンガでは、ソウル世界パフォーマンスアート05に参加。大阪のgrafや奈良のカナカナなどでも多彩なパフォーマンスを行っている。
ちょんまげ暦10年の多芸多才のノンジャンルアーティスト
青空亭
http://www.aozoratei.com/
主なイラストのお仕事
●全国放送「サタモニ」のキャラクターと番組内イラスト担当 ●朝日新聞チチ松村氏の「クラゲ問答」コラムイラスト ●セコイヤチョコレートTVCM ●日産プリンス新聞折り込み年間広告 ●大阪市広報誌表紙 ●MBS漫才番組「よせもん」舞台美術 ●千日前カラオケ店「演歌座」店内壁画看板 ●CD-ROMマンガ雑誌「ねぎ」のアニメーション ●東京上野まんじゅうパッケージ
TV・新聞・雑誌・広告 のイラスト他多数
その他
●フジTVポンキッキーズのモダンチョキチョキズ「ピ・ピカソ」の作詞 ●日本盛CMソング唄
●NHKアーティスト情報番組ナレーション
●映画「ベビークリシュナ」(1995年)「誰もしらない夏の空」(1999年)「@PUNCH-DRUNKARD BUILDING」(2001年)に役者出演
●梅田阪急イングスにて「スポーツウェアファッションショー」に(変わった)モデルとして出演 ●ラジオ神戸「33の愛の生活」番組DJ
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